竹内銃一郎のキノG語録

100均の傘はうまく出来てる2012.04.06

昨日の夜、毎日新聞の宮辻氏より、明日の朝刊にドラボ記事掲載との連絡あり。
で、今朝、新聞を買うべく外に出ると、雨が降っていた。傘をさして10数メートル歩いたところで、突風!
その瞬間、哀れ、100均の傘は、骨とビニールの覆いの部分が離れ離れに。まさに一瞬の出来事だった。 100均はやっぱり100均だなあと妙に納得したわたしであったが、よく見ると、めくれあがったビニールはすぐに骨の先に戻せそうなので、やってみると、10秒ほどで元通りになってしまった!
1秒で壊れて10秒で復元。なぜそんな奇跡が可能かというと、覆いの部分と金属で出来た骨の部分は、糊だの糸だのでくっつけられてるわけじゃないからだ。覆いの先の部分を骨の先にちょいと入れるだけ。こういう手抜きがあればこそ100円なんて値段で売っても元がとれるのだなと、ものすごく感心してしまった。
この2週間ほどの間に、MODEの「満ちる」公演のため、3度も東京・大阪を往復し、「いちご大福姫」の稽古があり、新学期の授業の準備もあれば、ガイダンスだ、英語のクラス分けテストの監督だ、なんだかんだと休む間もない忙しさ。チカレタビー。
「満ちる」、面白かったとの声があちこちから届く。嬉しくないと言えば嘘になるが、申し訳ないけど、どうももうひとつ信用出来なくて。ほんとかな、と。褒められるにせよけなされるにせよ、グサッとくる批評=言葉がほしいんですけど。100均の傘みたいな。
「満ちる」の公演では、久しぶりの懐かしいひとにずいぶん会った。同窓会などというものに一度も顔を出したことがないが、なんとなくこんな感じなのかな、と思ったことでした。

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