喜びと鬱々と2020.09.03
気がついたらもう9月。コロナ騒ぎもクソ暑さも相変わらずで、おまけに、あの伊勢湾台風と変わらぬ大型台風が沖縄九州地方に接近しているのだとか。これで大きな地震でも起きたら? と想像すると、その惨状は未曽有のものになるはず。う~ん。
戯曲集の刊行にも暗雲が。想像していた以上のお金がかかりそうである上に、コロナ感染蔓延のため劇場での物販が出来なくなり、となると …。繰返しこのブログでも書いてきたことだが、大半の書店にはもう、演劇関係書を置く「演劇コーナー」はなく、となると、公演時の販売のみが命綱と思っていたのが、ここを断ち切られては、いったいどこでどう皆の目に触れさせることが出来るのか、どうやって売ればいいのか。公演がまともに出来そうにないことも含め、これからいったいどうしたらいいのか。このことを考えると、さすがのわたしも気分が鬱々状態に。
そんなところに、高校2年の時の担任だった加藤先生の瑞宝小綬章受章を知らせるメールが、同級生だった絹川くんから届く。同級生といっても、彼は成績優秀者のみのクラスにいたから、高校時はもちろん、同窓会には一度も出席したことがないわたしは、現在に至るまで一度も口をきいたことはないのだが。これも以前に書いた記憶があるのだが。世界史を担当していた加藤先生の授業は、わたし、ほぼほぼ寝ていた。それは、授業の退屈さのためでなく、氏の低い声の語りが、わたしを心地よい眠りの世界にいざなったのだ。しかし、そんな(?)先生が、わたしだけでなく多くの生徒から敬愛されていたのは、朝のホームルームを始めとする授業外で語るお話の内容が、他の教師とは違って、奥行きのある哲学風のものだったからだ。簡単に言えば、ひとはどう生きるべきかを訥々と語られたのである。担任のクラスの子供たちに、一学期に一本、合計三本の芝居を作らせた、小学校4年生の担任だった杉浦先生同様、加藤先生との出会いは、その後のわたしに大きな影響を与えている。幸運だと言うほかない。喜びはもうひとつ。
3年前に「体重10キロ減」を目標に、ほぼ毎日10キロほどの散歩を重ねてきたが、本日の朝、とうとうその目標に到達。やったー!