竹内銃一郎のキノG語録

わたしはいつ死ぬのか?2010.10.14

先日、63歳になりました。よく生きたな、と。誰も褒めてくれないので自分で褒めてやりました。因みに、菅直人とは誕生日が一日違いで、あいつの方がひとつ年上。いや別に、だからどうということでもなく、知り合いでもなんでもないんですが。
父は70幾つかで亡くなり、母は80幾つかで亡くなった。親の命日も亡くなった歳も知らないわたしが、親不孝者であることは前にも書いたことがあるような ……
それはともかく。母は80を過ぎてもとても元気で、このひとはもしかしたら死なないんじゃないかと思ったものでしたが、やっぱり亡くなりました。亡くなる一ヶ月ほど前だったか、電話をしたら母の声に力がなく、アララと思ったら ……。声は生きる力の目安になりますね。
わたしもまたこの歳になってどこといって悪いところがなく、ひょっとしたら自分は不滅じゃないかと思っておりますが。でもでも。
最近はさすがに少々お疲れ気味で。授業でも芝居の稽古でも、結局は同じことを繰り返し話さなければならず、ええ、みんな出来ませんからね、仕様がないわけですけど。同じことを言い続けることは根気がいるわけですが、それがしんどくなってきて。フー。
父も母も弟も、寝込むことなく、あっさり亡くなりました。だから、両親の死に目にはあえなかったわけですが、それはこっちの都合・感傷で。
わたしも彼ら同様、亡くなるときは周りに迷惑をかけず姿を消したいものだと、思ったものでした。

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