イマ風ならぬイモ風じゃないのか? 松本人志のコントとイキッテル某芝居2010.10.18
いまだにこんな退屈なことをえらそうに言ってる輩があとを絶たない。
それを地でいく退屈な芝居を見終わって、逃げるように家に帰りTVを点けると、ダウンタウンの松本がNHKでやったらしいコントのメーキングみたいなのをやっていた。「プロフェッショナル」の特別版らしい。そのためもあろうが、そのナレーションの大仰なことといったら!
笑いに魂を売った男? 実際のコントを見てもいないでこんなことを書くのもナンだが、「この機械の扱いを間違えるとアゴずれがおきる危険が」って面白いよね、なんて言いながら笑ってる、松本を中心にしたコント作りの現場。あの寒い空気はなに? 「アゴずれ」。面白いの、ほんとに。
常に新しい笑いを目指す? だったらまず自分のいま置かれてる環境を変えたほうがよいと思う、こびへつらうようなあのバカ面の居並ぶ環境を。
上演中の芝居に対する悪口雑言は、営業妨害になるのでその具体名は書かないが、まあ、なんというか、きみたち愚民でしょ、と言わんばかりの舞台で。
「トランプをシャッフルするように物語を解体して語ったほうが、観客は上演中の芝居を仔細に見るはずだ」みたいなことを言うわけだけど、ハア? じゃなにを見ろと言うの? 舞台にはさしさわりのない映像と、そんなに下手ではないけれど、これといった芸もなく、見た目も悪いわけではないけれどそんなによくもない、いうなれば中途半端な俳優たちしかいないのに! えっ、それでなにを見ろというの?
この手の芝居の特徴は、そう、きまって映像を流します。そしてそれに見合ったさしさわりのない音楽がいつも流れてて。舞台装置も大体メタリックでモノクロ基調。なんで? その選択にはいささかの<物語>もないのか。今風という、あ、実はいまキーを打ち間違えた、「いまふう」を「いもふう」に。
そう「芋」だったんだ、なんてカッチョ悪い! NHKの松本も同様に、相当カッコ悪いと思ったわけでした。