竹内銃一郎のキノG語録

ブログ・ジョギング・戯曲のデータ化・映画・読書  ときどきお芝居2014.12.13

12日、夜。以前にこのブログで紹介した、オセロット企画の「平日のきみへ」を見に行く。公演場所の小学校まで、家を出て京阪に乗って、30分足らずで到着。みんなこれくらい近いところでやってくれたら、多少の無理をおしても見に行くのだけれど。

芝居の感想は。詰まらない台本から面白い芝居が生まれることはない(稀にはあるが)。結論から書くと、ホンがよく書けてるところは実際の舞台でもエキサイティングでかなり面白いのだが、そうでないところ、つまり、退屈ではないけれどそれほどでもという箇所は、やはりそうなっていた。残念ながら、そこをカバーする演出力がないのだ。

エキサイティングと書いたところは、劇の終わり近く。すべての登場人物4人が登場し、その中の女性ふたりが、電車の時刻表を使い、あることの真偽をめぐって激しく厳しいやりとりをする。かなり長いが長さを感じさせない。この部分に、この作家の「才能」と呼ばれるものを超えた「異様な執念」を感じた。ネタバレを避けるべくここではこれ以上書きません。公演は、今日の2時、5時で終了。お時間ある方はぜひ劇場へ。

劇場で、久しぶりに鈴江くんと会う。前述の作家の水上は、鈴江くんたちと同人誌をやっていて、この芝居の内容もそれをモデルとしている。終演後、飲み屋で彼が勤務する大学のムズカシイ事情を聞く。笑う。その他、大昔、わたしの芝居の舞台監督をやってもらった清水くん、近大で非常勤助手をやっている宮田くん、卒業生の佐藤さん、それに土橋くん、水上等々と歓談。楽しい時間を過ごす。

前述の久しぶりに会った清水くんに、大学を辞めて毎日なにしてるんですか? と聞かれる。この質問は結構多い。でもね、わたしに限らず、なんかかんかすることはあって、暇な時間なんかないんですよ。ぼんやり窓の外を見ていたって、それもひとつの行為、ひとつの時間の過ごしかたなわけで。ベケットの「ゴドー …」は、こういう時間だって芝居になるってことを書いた戯曲でしょ。

このところのわたしの平均的な一日。ブログを書くのに2時間。来るべき日に備えての体力作りに2時間。それから、わたしの戯曲の中で、活字化されてないもののデータ化に2時間。映画鑑賞あるいは読書に2時間。その他、家事諸々もあるから、暇そうに見えて、やっぱり結構忙しいんですよ。週末の3日は競馬に専念しておりますしね。

あ、「アーカイブ」にあるチラシが少し増えました。これからも、年代を遡って少しづつ増やしていきますので、覗いてみて下さい。

 

一覧