竹内銃一郎のキノG語録

師走! いくつかの告知2015.12.16

なにやらここに来て、追い立てられてる気分。なのに? 実際に走る方向には気分が向かないという怠惰な日々 …

<リクエスト>の「上演可能戯曲」が増えています。以下の4作です。

「風立ちぬ」… 長谷川伸的世界に、原爆が落ちる?! 20年ほど前に東京乾電池のために書き下ろしたもの。ワタクシ的には上位ランクの、相当笑えるものになっていると思っているのですが、達者な俳優さんが演じないと難しいかも知れない。

「パン爺と呼ばれた少年」… さいたま芸術劇場で上演していた「21世紀グリム」シリーズの最終作「クロー婆と三色すみれ」の中の一本。負傷した少年兵が敵国の住民の家の蔵にかくまわれるが…という、こっちは哀しい戦争もの。上演時間30分ほどの歌入り短編。

「マダラ姫」… 上演が迫っているのに音信不通になっている劇作家の仕事場を、演出家と女優が訪ねるが、そこには劇作家はおらず、代わりに彼そっくりの妹がいて …。JIS企画最後の作品。

「ランドルト環」… 10日ほど前に書き上げた最新作。来年3月にMODEによって上演されますが、諸々の事情から、公演のタイトルは「あなたに会ったことがある・4」となります。

お読みになりたい方は、<リクエスト>を通してご連絡下さい。

さらに。10月に終了した「戯曲講座」で書かれた作品の上演のお知らせ。タイトルは「ユートピアだより」。身びいきを差し引いても、わたしがこの10年ほどに読んだ戯曲の中ではトップランクの佳品。実際の舞台がどのようなものになるのかは知りませんが。作者は殿井歩さん。公演は、今月の26、27日。場所は、京都市営地下鉄二条駅近くにあるらしい、公○食堂(?!)。お時間と興味のある方はぜひお出かけ下さい。

ご予約・お問い合わせ from.utopia7gmail.com

明日は、近大の4年生有志(?)によって来年1月に上演される、「眠レ、巴里」の稽古を見に行く予定。どんなことになっているのか。心配だなあ。

一覧