竹内が選んだ今年のベスト32013.12.04
ああ、もう師走。でも、先月半ばあたりからずっと走ってる感じ。
学部内、専攻内で次から次と難事があって、その対応のための会議が連日あって ……
そんなわけで、まだ残り一ヶ月ほどありますが、今年見た映画、読んだ本のランキングを以下に。 対象は、あくまでも今年わたしが触れたものなので、公開・発表されたのはずっと前、というものも含まれています、念のため。
映画
作品賞
①「グランドマスター」(監督ウォン・カーウァイ)
②「フィッシュ・タンク」(監督アンドレア・アーノルド)
③「ルアーブルの靴みがき」(監督アキ・カリウスマキ)
(順不同)
最優秀監督賞
アキ・カリウスマキ
運びはゆるやかのようでいて、サクサク物語が進む。常にユーモア溢れる画面。これまでの作品から明らかに一歩先に踏み出した勇気も買いたい。
主演男優賞
トニー・レオン(「グランドマスター」)
ひたすらカッコイイ。渋い、とはこのひとのためにあることば。
主演女優賞
田中裕子(「夜叉」)
もの悲しくて、それが色っぽさにつながっている。好きだぁ。
助演男優賞
神戸瓢介(「集団奉行所破り」)
こんなに芝居が出来るひとがどうして評価されなかったのか。どんなひとかとネットで調べてもなにも出てこない。
助演女優賞
「フィッシュタンク」のヒロインの妹役の子供
こ憎らしいほど芝居がうまい。そら恐ろしい。
新人賞
内藤瑛亮(「先生を流産させる会」の監督)
この映画は二年前に公開されたものらしい。次回作ってもうあるのかな?
特別賞
内田吐夢
「宮本武蔵」「妖刀物語 花の吉原百人斬り」における卓越した演出力に唸る。
本
①「医学部講義」神田橋條治(創元社刊)
「生体は治ろうとする傾向を持っているの」だから、「病気が治るのは、結局、自然治癒なの」
②「意身伝心 コトバとカラダのお作法」田中泯×松岡正剛(春秋社刊)
「私はダンスです。(中略)ダンスの方が私より大事なんですね」(田中泯)
③「溶けていく暴力団」溝口敦(講談社+α新書)
「今、暴力団に残っているの者は年寄りか怠け者といわれる」
演劇は、A級Mの土橋くんの演出家としての手際のよさが記憶に残るくらいで、他には ……
ついでに、竹内身辺の今年のおめでた3大ニュースを。
①ティアーモ、持ち馬(といっても500分の1ですが)として初めて、GⅠのオークス、秋華賞に出走。
②POG所有馬キズナ、ダービー勝利。
③専攻の学生、芝原さんが卒業戯曲として書いた「マッシュホール」で、今年の「日本の劇」戯曲賞を受賞。
ま、こんなところですな、今年は。