竹内銃一郎のキノG語録

「Moon guitar」ノート2014.04.11

小保方リーダー? マスコミはそう呼んでいる。犯罪者じゃないから呼び捨てにするわけにはいかず、かといって、「さんづけ」するのもナンだしということで、苦肉の策がこれ。昔、スマップの稲垣某が、道路交通法違反かなにかで警察沙汰になったとき、こっちは軽微なものだとはいえ明らかな犯罪者だったのだが、ジャニーズからの指示があったのだろう、稲垣メンバーと呼んでいたが、あれを思い出した。メンバーって。 研究者の常識を持ち出すまでもない、もしもSTAP細胞などというものがないのだとしたら、彼女は社会生活をまともに営めないひとだ。だって、そんな嘘をつくメリットがないでしょ。というか、もしも嘘ならバレるのは時間の問題で、そうなったら、この社会で生きていけなくなるでしょ。と考えるのが普通だと思うけれど。 それにしても、記者会見に250人集まり、なおかつ、テレビ全局が会見を中継するなんて、こっちの方がどうかしてる。そんな緊急性なんかないはずだ。それに加えて、上司との関係を問う質問等々、STAP細胞の有無とはなんの関係もない。品性下劣というほかあるまい。 精神科医の香山リカは、彼女を自己愛が強すぎるとして、ほとんど病人扱いしてしまってる。いいのか? このひとは、橋下のことも人格に問題があるというようなことを書いておいて、橋下に名誉毀損ではないかと言われたら、そんなことは言ってないなんて、醜い弁明をしていたが。人格的に問題があるのは、香山の方だと思う。 ほかのひとが読んでもよく分からない研究ノートとはどういうものだろう?

 

以下は、わたしの創作ノートの一部。別に難しいことが書いてあるわけではないが、わたしのノートを読んでも、おそらく、作品の全容は皆目分からないと思いますが …

 

・7つの場面で構成する。 この<決めごと>にはなんの根拠もない。もちろん、7という数字に格別の思い入れがあるわけでもない。 無根拠であることが、物語の間口を広げ、風通しをよくするはずだ。

・荒唐無稽でありながらリアル?

 

この一週間ほどに読んだ映画、 本等からインスパイアされたことば、人物設定。

・能面のような人、とよくいう。けれども仮面のような人とは、ほとんどいわない。(中略)そういう意味では、能面は仮面ではない。(山折哲雄『能を考える』)

・福建省は世界でも有名な不正行為の拠点であり、(中略)1985年から10年間に50万人以上の福州市民が海外に密輸された。 (ミーシャ・グレニー『世界犯罪機構 世界マフィアの「ボス」を訪ねる』)

・ヴェンダースの映画の魅力は、人の心の底にひそんでいる純心を掘り起こして来るところにあると思える。(「ヴェンダース・バンケット」の中の鈴木志郎康の批評から)

・もし仮に人間や動物に霊があるとしても、(中略)体がなければ泣きたくても泣くことができない。

・思春期の三千回だ。人格形成に影響しないはずがない。 (ともに保坂和志『未明の闘争』)

 

・カレンダーなんて生まれてこのかた、一度も見たことがない、とうそぶく男。 ・帽子を決して脱がない男。眠るときだって例外じゃない。なぜか? 彼は昔、頭の皮を剥がれそうになったことがあり、そのときの傷を帽子で隠しているのだ。(サム・ペキンパー『荒野のガンマン』)

 

北原白秋「金魚」

母さん、母さん、どこへ行た。 紅い金魚と遊びませう。 母さん、帰らぬ、さびしいな。 金魚を一匹突き殺す。 まだまだ、帰らぬ、くやしいな。 金魚を二匹締め殺す。 (以下略)

一覧