Come on! 花紋‼ 鴨ン⁉ 「花ノ紋」パンフの原稿2017.11.20
まえがき
本日はご来場、まことにありがとうございます。
先月の「夢ノ旅路」に続く第二弾。今回のタイトルは、「Moon guitar」を除く3本が、桜、宵待草、芥子の花と、いずれも花をバックに語られる戯曲であることを由来としていますが、別にそのことを意識して4本を選んだわけではなく、選んだ後でそんな共通項があることに気づいたのでした。え?「Moon guitar」だけ仲間外れ? いえ、そんなことはありません。「Moon guitar」は素人が殺し屋まがいの仕事を引き受ける話で、「あたま山~」はタイトル通り心中の話、「酔・待・草」は、最初から舞台に少女が死体のように横たわっていて、「風立ちぬ」は最後に原爆が落ちるのです。そう、「死」をキーワードとしている点で、4本はつながっていて、さらには、どれもみな死と隣り合わせに生きる女性が劇の重責を担っているのです。だからこれ、数日前に思いついたのですが、今回のタイトルは、シューベルト氏から彼の名曲のタイトルを借用し、「死と乙女」にすればよかったなあ、と。むろん(?)、あのひともこのひともみな、世の常識から逸脱した<破格の乙女>ではありますが。
今日は夕方5時から千日亭での稽古。まだまだ乱れあり。リーディングは面倒だ。やってる方も同様の思いだろうが、演出するわたしもからだがムズムズしてくる。思う存分動かしたいという思いがあるからだ。それに劇場にも少なからずの制約があり。しかし。以前にも書いたが、「不足と不自由は、発明・発見の母」なのだ。微妙な動きで過剰な動きを超えてやる。
間もなく本番。今回終われば、少し休みがとれる、鴨川の鴨ちゃんたちの様子もゆっくり見られる。
Come on! 花紋‼ 鴨ン⁉