竹内銃一郎のキノG語録

年立つや もとの愚が又 愚にかえる2020.01.04

新年あけましておめでとうございます。お陰様で、わたしも72回目の新年を迎えることが出来ました。

ありがたいことに今年に入って好天が続き、散歩がてら、1日は、住まいから徒歩30分のところにある東福寺へ、2日は徒歩45分の京都御所へ、昨日は徒歩20分の建仁寺へ行き、今日はぐいと足を伸ばして、2時間かけて藤森神社まで行きました。どこの寺社でも一応、お賽銭をしかるべきところへ投げ入れた後、数秒、手を合わせて目をつむるのですが、別にお願いなどすることはなく。ただ、今日の藤森神社は馬と勝負事の神社なので、他の10倍の、といっても100円ですが、お賽銭を馬の像前にある賽銭箱に入れ、それから、4本の脚の節々を撫でながら、「競馬勝たせて頂戴」とお願いを。それにしても。他人様の気持ちは分からない。なんで東福寺にひとがパラパラしかいないのか、紅葉の最盛期だった11月末には歩くことさえ困難なほどワンサカいたのに。紅葉が消えるとひとも消える? 一方、藤森神社に行く途中にある伏見稲荷大社周辺は、いつものようにひとが溢れ返っていて。この違いはなに? 結局、多くのひとはありきたりの情報・宣伝に流されるってこと?

例年、年末年始のテレビはM1を皮切りに、これでもかとばかりお笑い番組を垂れ流し、わたしは自分に課せられた義務のようにそれらを欠かすことなく見ている。ただ、半分以上の出し物は詰らないと分かっているので、録画しておいて翌日、笑えないのは飛ばして見ているのだが。M1王者のミルクボーイは、太ってる方の内海が、過剰労働を強いられているせいだろう、声が十分に出ず、面白さ半減。和牛、M1での上沼恵美子の罵倒によるショックが大き過ぎたのだろう、ネタ自体は悪くないのだが冴えなし。竹内イチ推しの霜降り明星も多忙のためであろう、せいやの動き、粗品のツッコミ、ともに持ち前の鋭さ喪失。爆笑問題、阪神・巨人はともに、番組のトリをとることが多いのだが、毎度のことながらくすりとも出来ず。結局、ナイツ、サンドウィッチマン、ロバート、かまいたちがベスト4で、ゆるゆるトリオ漫才の四千頭身に新人賞を、誰も真似ができない高みに至ったザ・ぼんちに特別賞を。あ、アレも書いとかないと。

去年の「ふたり芝居の二本立て」に続くキノG-7の第二弾は、今年の6月、期待の若手劇作家・殿井さんの新作を、THEATRE E9 KYOTOで上演の予定。ただ、なかなかキャストが決まらず。どなたかいませんか? わたしの芝居に出たいというひと。ま、いろいろ条件があって誰でもOKというわけにはいかないのですが。

今回のタイトルは、わたしが今年の年賀状に引用した、一茶の俳句です。本年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

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