竹内銃一郎のキノG語録

公演終了後二週間、思わぬことあれこれ、。2021.02.15

先週土曜の12時近く、書斎(?)で「星はまたたき物語は始まる」(小山慶太・著)を読んでいたら、なんとなく部屋がミシミシ。うん?と思っていたら、奥さんが「地震だ」というので、「嘘こけ」と言ったら、TVニュースで福島で震度6の地震を告げているのだという。見に行くと確かに。首都圏でも震度4,5があったと告げていた。さっき見た10時のニュースでは、10年前の東日本大震災以来、震度4を超える地震が今まで5千数百回起きているのだと。う~ん。こりゃこれから10年以内に南海トラフの攻撃がありそうだな。それまでなんとか生きていたいが …。

今日は他にも様々な驚くニュースが飛び込んできた。午前中、いまは千葉の木更津に住んでいる姪の佳恵ちゃんの子供の俊之くんから、新潟大学の医学部合格のメールが届き(ヤッター!と返信)、続いて、東京からわざわざ「さいごのきゅうか」を見に来てくれた嶋田くんから、にゅう麵が送られてきて、夜には、「さいごのきゅうか」の映像が植田さんから送られてきて(配信予定)、さっき久しぶりに柴部くんからのメールが届く。そのメールにはまたまた思いがけないことが書いてあり。彼が東京に住んでいた若い頃、芸能関係の友人がいて、その友人が鈴木清順監督の「カポネ大いに泣く」の制作(製作?)をしたというのだ。この映画のシナリオを書いたのは大和屋さんだから、50年ほど会っていなかったが、彼とは思わぬ糸でずっと結ばれていたのである。

公演が終わって二週間、ずっと助成金を頂くための「業績報告書」を書くために悪戦苦闘。申請を書く時も大変だったが、今度はもっとだ。ギャラ等を支払った受取人の領収書の名前の後ろにハンコがないとか、等々。彼らをどうこうという以前に、年長のわたし自身が、それに気づかなかったのだから、なにをか言わんやだ。そう、社会常識を欠いているのです。それも知らずに70過ぎまで生きて来たんです。ハァ …。

昨日は久しぶりに馬券買いでプラス計上。感動に震えたが、夜、10年ぶりくらいに映画「狩人の夜」を再見し、記憶にないほどの感動的身震いをする。聖書に関連する台詞が多々あり、それに関してはほとんどチンプンカンプンなのだが、影、霧の漂い方、犬、兎、鹿、亀、蛙、牛、その他様々な動物たち、そして、ロバート・ミッチェム演じる変態的悪党、彼に追われて小舟に乗って川を渡る幼い兄妹、そのふたりを助けるリリアン・ギッシュ演じるおばちゃん、以前に見た時よりもみな鮮やかというほかない豊かな表情を見せて驚かせる。凄い映画だ。必見!!

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