竹内銃一郎のキノG語録

気持ちなんかいらない 今更ながらの演技論2010.11.05

前回の続きですが。念のため読み直したら、誤字脱字がひどい。いきなり、「年賀状」を買いに行くが、「年配者」を…になってた。ひど過ぎる。残念ながら、わたしにそんな趣味はありません。
さて、本論へ。
わたしはよく、俳優たちに気持ちなんかいらない、という。気持ちが可視化されなきゃ意味がないってことなんですが。いや、そんな高尚なレベル以前に、相手の声をちゃんと聞けよって話で。
コンビニなどでよく、感謝の気持ちを込めてと言わんばかりに、こっちの手を両手で包み込むようにして釣りを渡す店員がいる。多分そうするように教育されてのことだろうけれど。結局、アレ、自分の都合の押し付けなわけでしょ。
気持ち気持ちという俳優の芝居も同じです。自己完結的というか。わたしの都合ばっかりで他人のことなんか知らないという。別に悪意があるわけじゃない? そりゃそうだ。他人は眼中にないのだから。そんな状態を、集中してる結果だ、それが演技だと当人は思い込んでいて、また始末が悪いことに、その手の俳優を褒め讃えるバカが、世の中にはいっぱいいたりするから、もえなにをか言わんや。
それにしても、あの優れモノの推定34歳、いったい何者?

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