竹内銃一郎のキノG語録

舞台上の身体・動きの選び方こそ🙃 稽古二日目2023.04.05

今朝、朝ごはんを食べながら、一昨日録画した「あの年この歌」(BSテレ東)で「悲しい酒」を歌う美空ひばりを見て、ホロリと …😿これは1988年に東京ドームで行われたひばりの「不死鳥コンサート」の一部で、わたしは知人とこれを見に行っていて、その時の感動も蘇ったのだが、もう30年ほど会うことはなく音沙汰すらないその知人とのアレヤコレヤを思い出し、多分、それでホロリとしてしまったのだ😿😿😿
昨日は「満ちる」の稽古二日目。初日は読み合わせのみで終わらせたので、いよいよ今日から本格的な稽古を🤗と思っていたのだが、大野さんが、今日明日にも亡くなるかも🤒?となった祖父に、最後のお別れをしたいからということで、満ちる役の平山さんが、花粉症のせいで鼻水が止まらず台詞を口にするのが難しいということで、ともにお休みとなり😓演出助手の権田くんにふたりの台詞を読んでもらって稽古を進行したのだが、まあ、こんな具合ではまともな稽古にはならず🤔が、
まともな稽古にならないから当然😲わたしが語る時間が多くなり、近大を卒業して2,3年目という若い島田くんに、「演技の基本の基本」を幾つか伝える。立ち方、移動の仕方、体の動きと台詞の組み合わせ、等々。彼の立ち姿は常に、まるで<起立>をしているかのようなので、「それは意図的、意識的に選んだ立ち方なの?」と聞くと、「あ、いえ …」と言うので、普段の日常生活時はともかく、舞台上では、立ち方、座り方、移動のスピード、相手との距離等々、すべて意識的に選ばなければいけない。もちろん、それが意識的な選択であることが観客に悟られないのがベスト、などと、こんな言い方はしなかったが、まあ、こんな内容の話を。年齢・キャリアに関係なく、多くの俳優はまず台詞をどう語ればを考え、また、大半のお客も台詞の語り方で、俳優の良し悪しを判断するのだが、それよりも舞台上の身体・動きの選び方こそが、俳優の力量を判断する決め手👻なのだ、というのが、わたしの演出法の基本なのである。

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