竹内銃一郎のキノG語録

「光と、そしていくつかのもの reset」初日の夜に2011.04.08

やっと初日があきました。
芝居の出来上がりには、ある程度の手ごたえは感じていたのですが、観客の反応は予想を超えたもので、昨日の舞台のように、劇が終わり、舞台が暗くなっても、観客の拍手が鳴り止まないなどということは、わたしが関わった公演では、あまり記憶がありません。それは多分、わたしの概ねの芝居は、「ハァ?」みたいな不可解な終わり方をするからなのでしょうが。
わたしが所属する学部の学部長である井面先生が昨日見に来ておられて、終わって、挨拶をせねばと近づくと、先生、まるでわたしと顔を合わせたくないとでもいうように、うつむいておられる。井面先生は、ドラボの前々回公演「ボヴァリー夫人」にいたく感激され、この芝居に関する論文を書きますといっておられたほどの、ま、ドラボファンなのですが、そのうつむく様子に、今回は面白くなかったのかなと思っていたら、少し顔をあげて、「最後の踊りで泣いてしまいました」、と恥ずかしそうにおっしゃる。いいひとだ、井面先生。
終わって、これも初日の舞台を見に来てくれた、専攻の同僚、松本、水沼両先生と居酒屋で一杯。あ、東京から来た丑田くんもついてきた。
どういう話の流れだったのか、水沼氏、「竹内さんはあと40年は現役でやれるでしょう」みたいなことを言い出して。「バカヤロ、40年経ったら、百だぞ、俺は」と、わたし。「いやいや、少なくとも90までは。わたしが保証します」と水沼氏。
家に帰る道すがら、年金のことを考える。わたしは現在の勤めを始めるまで、無年金者だった。で、大学に勤めるようになってから、強制的に毎月年金分を給料から天引きされてんだけど、これが結構な金額で。でも、年金って、最低でも25年払ってないと、貰えない。貰うためには、25年に足りない分をまとめて払わないといけない。わたしはあと3年で定年になる。ということは、支払い年数に10年ほど足りない。まとめて払って翌年死んだりしたらバカみたいだ、どうする? と時々考えてるわけですが。
90まで生きられるんなら、まとめて払うか。待て待て。あんな酔っ払いの水沼の妄言、信じていいのか? あいつの保証なんか、グリーンチャンネルのパドック解説以上に当てにならないぞ。老後は競馬で稼ぎましょうよ、というわたしの内なる悪魔の声も聞こえる。うーん……

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