竹内銃一郎のキノG語録

終わりは、「始まり」の始まり。2016.05.30

今年度の日本ダービー、つつがなく(?)終了。

わたしの(POG)所有馬マウントロブソンは、勝ったマカヒキと同じ馬主の所有馬で、競馬界では昔から、同一厩舎もしくは同一馬主の馬が出走してきたら、馬券は人気薄の方を買うべしという格言(?)があり、こりゃ結構と思っていたのだが、パドックを見れば両馬の力量差は明らか。わが愛馬はまだまだお子チャマの体つき。こりゃいかんと愛馬切り捨て。わたしは非情な男なのだ。しかし。そのあと馬場に出て、返し馬になるとMくん、いかにも楽し気に、気持ちよさげに四肢を伸ばして疾走している。オッと、こりゃもしかしたらもしかするぞと改めて、Mくん絡みの馬券を買い足すも …。スタートの出遅れが致命的でしたな。最後は7着まで来てるから、アレがなければと思ったけれど、コレが競馬。強い馬が勝つのではなく、勝った馬が強いのだ。競馬にかぎらずスポーツは、芝居等の評価と違って、白黒がハッキリつけられるから気持ちがいい。勝利騎手の川田くん、勝利確定後の馬場一周で、感極まって泣いておりましたな。彼に格別の思い入れがあるわけではないけれど、わたしも思わずもらい泣き。そして、勝利騎手インタヴューの受け答えがこれまたご立派で。同年代と思われる、レース前に「君が代」を歌った桐谷ナントカって俳優とは月とスッポン。それにしても、彼の「君が代」はいくらなんでも。高音が出ないので、歌というより、ガナリでした。歌詞の意味、分かってンのかな? ふた昔くらい前だったら、右翼の連中が黙ってはいなかったろう。右も左も静かになりましたなあ。

本来ならば昨日は東京に行って、ダービー終了後の、来年度のダービー馬を選ぶ「POGドラフト会議」に臨む予定だったのだが、あれこれの事情から、わたしのみ京都の自宅からの参加。そんなこと出来ますかいなと思っていたが、これが出来たのでびっくり。スカイプですよ。途中何度も音信不通になってイライラしたが、なんとか無事完了。以前からその存在を知ってはいたが、まさか自分がそんな文明の利器を使えるご身分になろうとは! 初めてFAXなるものを使った時以来の驚き。かくして、純潔だったわたしのからだは、文明の不浄な進歩に次々と汚されていくのだ …(泣)。

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