竹内銃一郎のキノG語録

「Moon guitar」完成!2014.07.22

ふー。やっと「moon guitar」の幕が下りる。ただいま7月22日12時12分。
ウレピー。満足感と達成感に満たされている。
土橋くんから、今回の依頼があったのは、去年の今頃ではなかったか。記憶は定かではないが、確か11月頃に、助成金申請書類用に簡単な作品意図とストーリーを書いて渡し、今年の5月にプロットを渡し、正式に書き始めたのが6月の初め。
途中、風邪で体調を崩すアクシデントがあったので、正味一ヶ月で書き上げたことになる。
本番三ヶ月前に! 偉いぞ、竹内!
いつものことだが、書き上げた直後には、大変な傑作を書き上げてしまったと、ほとんど有頂天状態。
ということは大目に見ていただきたいのだが、作中でわたしがもっとも気に入っているやりとりは、以下のもの。
タクミ  あんた、最低だな。
リュウ  (笑って)最低?ならばコツコツ最高目指すね。目標出来て嬉しいのことよ。
タクミ  100年かかるわ。
リュウ  中国三千年の歴史。百年短い、あっという間よ。
タクミ  あんたいま幾つだ。
リュウ  (笑って)幾つになっても心は少年よ。
いかがなもんでしょ?
前に、この作品は、健さんVS吉本と書いたが、それに、小津が加わった。「麦秋」の一部が引用されている。健さんVS吉本VS小津?!
なんのこっちゃ。
ああ、これで楽になれる。演出しなくていいというのは、本当に楽チンだ。土橋演出で戯曲がどう読み解かれ、変貌するのか、とても楽しみ。
なあんて、のんきな父さん然としてりゃいいんだから。
あとは巻末に、参考・引用資料の一覧を付せば、すべて終了。
久しぶりに散歩に出かけよう。
うん? 外は暑いかな?

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