竹内銃一郎のキノG語録

PC年齢4歳の幼子のわたしに、突如ふりかかったとんでもない事件!2020.06.16

今日の14時過ぎ、大変なことが起きた。

PC使用中、突然、耳をつんざくような音が鳴り響き、ああ、これは例の、セキュリティに難ありを吹き込む詐欺だと思って、電源を切ろうとしたが、それが出来ない。うん? 画面にはマイクロソフト社の名で、PCに緊急事態が発生したこと、電源を切ったら大変なことになるという意味の言葉、そして、「すぐにここに電話を」と電話番号が書かれていて、慌てて受話器を取って電話する。向こうの電話口に出たのは、怪しい日本語(?)を使う女性、「はあ?」とは思ったが、あれこれ話をし、そして、彼女が「PCの中身、見てみます」と言って、操作。すると画面には、アルファベットと数字がダクダクと上から下へ、左から右へと凄い勢いで流れ続ける。自称PC年齢4歳のわたしである、こんなことをされたら見知らぬ土地に放り出されたようで、怖くなる。それが終わると、外国訛り(?)で、ハッカーによってPCにあるわたしに関する情報はすでに読み込まれている、このまま放っておくと銀行預金はすべて抜き取られる、と言われる。ブルル。フツーに考えたら、言葉のやり取りに支障をきたすような外国人女性(?)に、こんな大仕事を任せるか? とは思ったが、逆に、うまく日本語が喋れなくても、その分、能力の高さがあるのだろうと合点して。

電話をかけて1時間ほど過ぎたあと、「こちらでセキュリティ管理は引き受けるので …」といって、そのために必要な金額を提示され、「お支払いはクレジットカードで」というので、別の支払い方法は? と聞くと、「ちょっと上司に聞いて見ます」と言われ、ここにきてハタと気づいた、疑念が湧いたのだ。この程度のことをイチイチ上司に聞くか? だって、毎日何度もこの種の対応をしてるはずなのに、と。電話口に戻った彼女に「ハッキリ言って、あなたに若干の不信感を持っているので、クレジットカードの番号は教えられない。あなたから聞いたもうひとつの方法、近所のコンビニでグーグルカードを買ってそれで支払う。今から買いに行きますから少し、30分ほど待っててください」「分かりました、電話切らないで待ってます、あなたも切らないで」

わたしはそれから、奥さんのスマホを借りて、ネット関係の管理を委託しているJコムのサービスCに電話し、こうこうこういうことがと伝えると、それは詐欺グループでしょうと言われ、担当者の指示に従ってPCを操作し、インチキ姉ちゃんが操作していた画面を消去する。その間、二度ほど画面を戻され、姉ちゃん相手の切った電話から二度ほどかかってきたが、「忙しいんだよ、いま」とドスをきかせて電話を切る。フー。

言われるままにCカードの番号を教えていたら、銀行預金スッポリ全部、抜かれていたはず。いやあ、PC幼子のわたし、人生最大とも思われるピンチをよくぞしのぎましたな。誰もほめてくれないから自分で自分をほめてやろう。偉い偉い、よかったよかった。チャンチャン。

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