竹内銃一郎のキノG語録

67度目の初春を迎えて2015.01.03

ああ、新しい年の始まりだ。と言って、特にどうこうということも実はないのですが。夜、知人の島(次郎)さんから電話があり、共通の知人であった中川(安奈)さんの話になって、「竹内さんも2年に一度くらいは人間ドックで検査した方が …」などと言われ。島さんは10年ほど前に癌で危機的状況に陥ったことがあるのだ。そういうひとだから、「生きていられることはありがたいよ」という彼の言葉がズシンと胸に響いた。

1日に届いた年賀状を読む。差出人の大半は、もう10年20年、いやそれ以上お目にかかっていない人たち。だから、年賀状に書かれた、子どもが結婚した、孫が生まれた等々のニュースに驚かされる。わたしが知ってる彼・彼女がそんな年齢になっていること、自分もそういう年齢だということが、俄かには信じられないからだ。

暮れの30日に水沼夫妻と忘年会を行った折り、このブログが一週間以上更新されないと、わたしの身になにかあったのでは? と心配になると云われた。まあ、歳が歳だからそういう風に思われるのでしょうが。そんな余計な心配をかけるのはもちろん本意ではないので、一応、「3日に一度は更新」を目標に努力する所存です。

レオス・カラックス、高野文子等、昨年・一昨年に久しぶりの新作を発表された方々は、みな5年以上のブランクの後の復活で、それを確認したら余計に、そんなに焦って仕事をすることもなかろうと思ったわけですが、現場からあまり長く遠ざかると勘が鈍る恐れもあるし、他人、とりわけ若い人との接触がなくなると一気に老け込んでしまいそうで、それが怖く、1年に一度とは云わないまでも、2年に一度くらいは現場を持つことが出来ればなあ、と。これが年頭にあたってのわたしの希望です。

本年もご愛読のほど、よろしくお願い致します。

 

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