竹内銃一郎のキノG語録

それは愛の鞭?ー卒業公演上演台本完成2013.07.18

卒業公演用戯曲、書きあがり。明日から函館へ競馬に行くので、パソコン荷物になるし、持って行きたくないなあと、徹夜の頑張り。
時間も限られていたし、学生のピンチヒッターということもあって、もうひとつ気乗りのしない仕事だったが、一応出来るだけのことだけはやったし、もちろん、お金を取らない、いうなれば素人芝居だからといって、一切の手抜きもしていない。
これまで書いた戯曲のほとんどは(映画シナリオもそうか)、書く段階でキャストの概ねは決まっていて、だからいわゆるあてがきってヤツをしていた。能力的にもの足りない俳優など、あてがきで能力以上に評価されることもある。ま、下駄をはかせるようなものですね。ほんとは1・60メートルの身長しかないのに、あてがき効果で1・8あるように錯覚される。観客が錯覚するのはいいけれど、演じてる本人が錯覚してしまうのは困ったもので、実際、そんな俳優が巷にはゴロゴロしている。
今回は、卒業公演に誰が出演するのかは知っているけれど、わたしが書いたものがどんなキャスティングでやるのか全然知らずに書いた。だから、前述したような下駄は全然用意されてないから、演じる学生は、相当大変だろう。
内容は、かすかにホラーがかったミステリーというか。自分で言うのもなんだが、演じるのに繊細な神経を 必要とする戯曲だから、正直、学生たちには歯が立たないのではないかと思う。

例の如く、ところどころで下らないギャグみたいなのが入るから、マジメにとればいいのか、そうでないのかが、粗末な脳の持ち主だとさっぱり分からないという ……。おまけに、演出するのも学生とくればなおさらだ。世の中には、いくら頑張ったって出来ないもの・ことがありますからね。
ひどい? ひどいくらいでいいんですよ。ほんといまの若い子たちの大半は甘やかされて育ってんだから、卒業前にこの程度の試練を与えてやらないと。愛の鞭? んー、ま、そういうことにしておきましょう。
今週末は函館。来週末は、小倉へ競馬。文字通り、東奔西走の夏休み。結構な生活です。これで馬券をあてて、ザクザクお金が入ったら、竹内はきっと昇天いたします。

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