竹内銃一郎のキノG語録

恐怖の夢と驚愕の事実!2019.05.07

恐ろしい夢を見た。舞台に出演しているらしいわたしは、出トチリをして、舞台袖で出るタイミングを測っていたのだが、そのまま休憩時間に入ってしまう。公演場所はわたしの実家がある田舎のお寺の境内に建てられた小屋だかテントだか。休憩時間がそんなに長くあるわけではないのに、わたしはなぜか誰もいない、近くの姉の家に行って休憩している。と、「竹内さん、そろそろ始まりますよ」と電話が入る。電話の主は今年の10月の公演で舞台監督をお願いした北村である。「すぐ行く」と言って急いで家を出るのだが、途中で道が分からなくなる。中学に通っていた時には毎日通り、最近も毎年お盆には出かけているお寺への道が分からないのだ。右へ行っても左に行っても見たことのない建物が建ち、まるで北欧の田舎の村のような風景が広がっている。腕時計を見ると、もう開演時間を40分ほど過ぎている。どうしよう、どうすればと焦る気持ちが、なにか魔物にとりつかれているような恐怖に変わって、目が覚める。こんな夢を見た理由・原因は?

昨日の14時、大阪・桜ノ宮駅近くにあるレンタルスペースで、先にあげた公演の宣伝写真を撮ることになっていたのだが、時間通りに行ったその建物のドアに鍵がかかっていて中に入れない。どうなっているのかと、管理担当者の携帯に電話をしてもつながらず。そうこうしているうちに10分、20分と過ぎて、待っていても仕方ないし、せっかく時間を作ってみんなが集まったのだし、というわけで、仕方なく近くの公園に行き、そこで写真を撮っていたら、やっとむこうから折り返しの電話があって …という<事件>が先の夢を見た理由・原因のひとつ。もうひとつは、撮影終了後、お疲れさんの一杯を飲みながら、みんなで雑談に花を咲かせていたのだが、わたしと共演者の松本くん、まるで競い合うようにふたりとも、「ええっと、あれは …」と、話に出てくるひとの名前が出てこないのだ。その何度も繰り返す失態(?)に、他のひと達と一緒に笑ってはいたものの、実は自らの記憶力喪失の程度が怖くて怖くて。おそらく、これが二つ目の理由・原因。こんなふたりで「二人芝居」をやるのだ。大丈夫? と思われる方々もおいででしょうが、いやいや、二人だけでやるというのが実はミソで。基本的に漫才風のやりとりに終始する芝居なので、アドリブで対応できるはず。へっちゃらへっちゃら。話変わって。

このブログ、これまで717コもの文章をお披露目しているらしく、てことは、文字数でいうと一回分平均1200字くらいだから、計870000字ほど書いたことになり、われながらご苦労さんと言いたいのだが、昨日、こんな数など屁でもないと思わせるブログを発見。必要があって「竹内銃一郎あの大鴉さえも」でネット検索をしていたら、同業者である成井豊氏のブログが出てきて、おやおやと中を覗いてみると、書くわ書くわ、文章脇のデータには、毎月50本ほど書いていることが記されていて、なおかつ、その書かれている中身は、読んだ本、見た映画の紹介。もちろん、氏のブログを全部なんて読めないが、一ヶ月分ほどをざっと見たところ、毎回毎回、近況報告も交えつつ、違う本違う映画を取り上げているのだ。時には一回で複数の本や映画をとりあげていることも。いつからこんな調子でブログを書かれているのか知らないが、この勘定でいくと、年に600冊の本を読み、600本の映画を見ていることになる?! これはおそらく、あの博覧強記(狂気?)の橋本治氏を軽く超える量である。いやあ、驚いたのなんの。氏のこと、ちょっと軽く見過ぎてました。平伏です。

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