竹内銃一郎のキノG語録

「さいごのきゅうか」の稽古の報告① まずまずやれやれ2020.12.23

先週木曜の17日より立ち稽古。京都芸術センターの一室を、月曜から金曜までは18~22時、土曜日は13~22時まで借りて稽古をしているのだが、昨日は「残りの時間はみんなで読み合わせを」と言って、わたしだけ21時に帰る。読み合わせの時にもかなり執拗に「物言いの基本」について語ったのだが、立ち稽古に入ってさらにアレコレ。語っているわたしはもちろん、聞かされている出演者たちも相当疲れているようなので、早々に(?)切り上げたのだった。

現在わたしが楽しみにしているTV番組のひとつ「球辞苑」の先週のテーマは「スタンス」。「ボールを打つときの両足の位置・構え」はどう考えて、いかに実践すればいいのか、してるのかの論議で、実に興味深く見たのだが、舞台上の演技においても、どのように身体を構えて相手の台詞を受け止め、そして返すか、というのは基本中の基本であるが、どうしても、台詞をどう言うかが先に立って、そのためにからだへの意識が希薄になり、結果、自らのスタンスに無頓着なバッターが、どれだけ渾身の力を込めてバットを振っても、ボールは思うところまで飛ばないように、どれだけ声を張ろうと台詞は相手に届かない。う~ん。辛抱辛抱。

今回上演予定の「さいごのきゅうか」は、4つのシーンから成っているのだが、本日の稽古までなんとかS3までたどり着く。昨日、わたしが早めに切り上げた後、出演者5人であれこれ話し合ったのか、少々ではあるがようやくスタートラインから少し前進した感あり。京都市内には芝居の稽古が出来る公共施設がかなりの数あるのだが、どこも26日or27日で休みとなるので、S4にまで辿り着くのは難しそうだが、この調子ならまずまず及第点。よかったよかった。

 

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