竹内銃一郎のキノG語録

近況報告 燕々なんじ悲しむことなかれ2021.03.28

今週もまた日曜日、雨。これで三週連続。お陰で(?)今週も馬券マイナス。昔は重馬場を得意にしてたのに。歳をとると雨に弱くなる?そんなバカな。

新型コロナ感染者がまたその数を増してきている。一昨日の金曜日、うちの奥さんが丸山公園の桜が見たいというので出かけたら、結構なひとの数。といっても、一昨年などと比べたら半分以下かと思ったけれど、でも去年のこの時期に比べたら数倍で、半数以上は観光客だろう。6月の公演、大丈夫かな。また客席数を半分に制限されたら …。毎度似たようなことを書いているが、こんなことを考えると気分が鬱々してくる。嫌だ嫌だ。

先週の木曜、大阪の桜ノ宮にある松本工房の事務所に出かけ、社長の松本氏、編集の小堀氏と3人で、4月の終わりに刊行予定の「竹内銃一郎集成① 花ノ紋」印刷前の最終チェック。全300頁で、1頁10円と言う計算で、本の値段は3,000円に決定。終了後、3人で一杯。お酒を飲むのは約一か月ぶり。3時間ばかりあれこれ雑談する。現在のような環境下で芝居のお客を集めるのはなかなか難しいが、本はどうなんだろう? 戯曲集なんて今世紀に入って以降、一年平均で10冊以下しか発刊されていないはずだから、珍しさが手伝って売れないかなあ。80年に出した最初の戯曲集「檸檬」、「あの大鴉、さえも」は一応、初版の千部は売り切れて増刷されたんだけど。今回は400部だからな、なんとか増刷にまでいきたいな。(皆さん、ヨロシク)

昨日の夕方、京都駅構内に設けられた「古本市」で、「淀川長治 映画ベスト1000」を購入。この1000本のうち、わたしは何本見ているだろうと、ざっと読んでざっと数え上げたら300本あまりだった。発行は2000年5月となっているが、氏は1998年に亡くなっているので、原稿はそれよりも何年か前に出来ていたか、あるいは、氏の著書から編集者が1000本を選び、これでいいかどうかを氏に確認して一冊の本にまとめたものと思われる。だから、わたしの大好きなコーエン兄弟やW・アンダーソンの映画が入っていないのは当たり前だが、ゴダールの映画は「勝手にしやがれ」しか入っていないのはおかしいし、前々回にここで取り上げたルネ・クレールの映画も、「巴里の屋根の下」、「自由を我等に」等、戦前に作られた映画しか入ってなくて、1950年代に作られた「リラの門」や「夜ごとの美女」等を外してしまうなんて信じられない。それに、確か氏が称賛していた黒木さんの「TOMORROW/明日」が入ってなくて、降旗康男の「別れぬ理由」なんて凡作が入ってる。ケン・ローチの作品が一本も入っていないのはどうして? と思ってウィキを調べたら、彼の作品が世に受け入れられるようになったのは、90年代終盤だったのだ。てことは? 50歳を過ぎてから名をあげたのだ。偉い!

今回のタイトル「燕々~」は、前述の本と一緒に買った「志ん朝の日本語講座」の中の一節より引用。

 

 

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