竹内銃一郎のキノG語録

一昨日、昨日、今日。明日はどっちだ⁉2021.04.22

今日は「恋愛日記~」の稽古初日だが、想定していた通り、今週中にも京都に緊急事態宣言が下されそうだ。すでに、稽古場となる京都芸術センターからは、22時までとなっていた使用時間が20時までに制約されているが、使用出来なくなるとも限らない(?)。今朝のワイドショーによれば、政府はとりあえず来月半ばまでとするようだが、出演していた医療関係者は東京や大阪の感染者数が100人を大きく割るくらいになるまで続けるべきだと言い、更には、感染を止めるにはひとの流れを断ち切ることが必要で、だから、野球場、サッカー場、百貨店、映画館等、ひとの集まる場所は閉鎖すべきだとも。そうだ、去年は小劇場まで<危険な場所>として閉鎖を余儀なくされている。今年はそういう声は聞かれないが、しかし、以前にも書いたが、たとえ閉鎖されなくても、おそらく少なからずのひとは<危ない場所>として劇場などに足を運ばないだろう。劇場の方にきているチケット予約はまだ10枚に届いていないし。6月公演の延期という選択肢がわたしの頭の中で、日に日にその輪郭を拡げている。
という話はとりあえず脇に置き、
昨日は「アララ?!」と驚くべきことが二つもあった。そのひとつは、年内に出来るのかどうかと思っていた、コロナワクチン接種の通知が届いたのだ。出来ますよと通知するだけで、いつから始めますなんてことはどこにも書かれていなかったのだが。もうひとつは、
うちの奥さんが「いま使っている自転車から電動自転車に替えたい」というので、近くにあるヨドバシカメラにふたりで出かけ、小一時間かけてどれにするか決めた後(奥さんはなかなか物事を決められないひと)、家に帰ったら、わたしの携帯に留守電が入っていて、なんとそれは木場さんからのもの! 早速電話をかけると、TVドラマで京都に来たけど、出演者だかスタッフだかからコロナ感染者が出たので撮影が中止になって …、というので(彼は感染者とは会っていません、念のため)、「だったらうちに来て酒でも …」と誘って、2時間ほどだったか、缶ビールを飲みながらしばし歓談。彼と会うのは何年ぶりだろう? ずいぶん頭の髪の毛も薄くなって、まごうことなきおじいさん。ま、わたしだって変わらないのだが。話題の半分くらいは、斜光社や秘法の劇団員たちのその後=現在はどうなっているのか、というもので、残りの半分は、仕事関連。彼は時々このブログを読んでいるらしく、なので、わたしのX氏やZ氏批判を知っていて、実は自分もと、彼は実際に一緒に仕事をしたことがあるX氏の問題多々ある演出ぶりを教えてくれた(木場より匿名希望があり、両者の名を伏す)。あとは、故・蜷川氏の現場とか、彼も出演していた「半沢直樹」の現場の話、等々。
昨日、久しぶりに四条河原町にある映画館、MOVIX京都の前を通って驚く。表に貼ってあった10数枚のポスターの11,2枚はアニメ映画のもので、残り2,3枚もいかにもアニメ風の中身を想像させるもの。つまりこの種の映画が現在のこの国の主流であることをそれは物語っていて、このことと、前述でとりあげた作品、演出家、監督等への評価の高さは、おそらく無縁ではなかろうと思われる。
一昨日、久しぶりに石峰寺に出かける。3年ほど前までは毎年一度は行っていたのだが。どうして携帯にここの五百羅漢の写真がないのだろうと不思議に思って出かけたのだが、入口の所に、「五百羅漢の撮影・スケッチはやめて下さい」と書かれたものがあった。ああ、そうだったそうだった。当然とはいえ、若冲作の五百羅漢それぞれの表情は豊かで面白く楽しく、ほっこりと小一時間を過ごした。五百羅漢といっても実際は2~300だろうと思っていた羅漢様、今回数えてみたら、400ほどあったので驚く。途中から数え方が雑になったから、あくまでも推測ではあるが。
ところで、アニメに夢中の人々は、五百羅漢を見たらどう思うだろう? 

一覧