緊急事態宣言のお陰で、明日25日から来月11日まで、京都芸術センターの稽古場使用が出来なくなった。去年も6月に公演を予定していたが、今年の1月に延期し、ならば今年も同様に公演延期を、とも考えたが、「ピンチのあとにはチャンスあり」「（相手が）押さば、押せ（押し返せ）」というスポーツの金言を胸に、このピンチを突っ切ることに決める。わたしにはもう時間がないということもある。なんとかあと2年で3本、作品を発表したいのだ。
ニュース等で語られているように、緊急事態宣言が11日で終わることは考えにくく、とりあえず一週間先の18日まで続くと仮定し、週２～３日に限定して使用可能な稽古場を探すことにする。万が一それが難しければ、あるいは、緊急事態宣言がさらに一週間先まで延びたら、本番前の一週間、10時～22時で借りているseedboXで仕上げる。一部出演者にはすでに話しているが、本番前の一週間で芝居を仕上げるのは昔とったキネヅカで、ワタシ的には日常茶飯事なのだ。なぜ？　これまでもここで繰り返し書いてきたように、かっては超遅筆だったので、本番前3,4日までホンを書き上げられなかったからである。その昔と違って今回はすでにホンは出来上がっているし、みんなに台詞を入れてもらえば出来る、出来るハズ。そう、一昨日の読み合わせでは、わたしも含め、みんな何度も声を上げて笑ったし。
ついでに（？）、「恋愛日記 ’86春」で引用させていただいた正津勉氏の詩「酔って」が入っている詩集「対詩」（谷川俊太郎との共作）の最初に置かれている詩「へっちゃら　へっちゃら」の冒頭部を引用しよう。

もう　雨なんか　なんだ　　　降っても　ふたりは木陰　へっちゃら　　　もう　雪なんか　なんだ　　積もっても　ふたりは火床　へっちゃら　　　もう　涙なんか　なんだ　　今日から　ふたりは相棒　へっちゃら　　　わかる　相棒って　こたあ　　ふたり　一緒だってこと　へっちゃら　　　わかる　一緒って　こたあ　　ふたり　ずっとってこと　へっちゃら　　　わかる　ずっとって　それ　　そりゃ　永遠だってこと