4、5、6日と稽古お休み。昨日は午前中に家を出て出町柳まで映画「夏時間」を見に行く。期待していたが、小学生低学年らしき男の子が調子に乗って踊る場面以外はイマイチ。登場人物たちの顔のアップがほとんどないのは監督が意識的に選んだものであろうが、重要人物のおじいちゃんの顔のアップは一度もなく、おまけに、台詞らしい台詞もなかったので、さほどの出来事のようには思えず、主人公と思しき中学生と思しき女の子は、葬式を終えて家に帰ると号泣するのだが、それも、彼女のアップは10秒足らずで、あとはかなりの「引き絵」で撮っていたから彼女への同情もまったく生まれず。ため息とともに映画館を後にする。
13時半過ぎ。映画館のすぐ近くにある豆餅で有名な「ふたば」の店前には、久しぶり長蛇の列が出来ていた。推定数60人余。まあ、コロナ誕生以前には、何度も同じ光景を見てはいたが、ひさしぶりなのでびっくり。そこから河原町通を南に進み、丸太町通りに出たところで右に折れる。いつも昼ご飯を食べる2時を過ぎていたので、飲食店を探していたのだが。これという店が見つからず、結局、麩屋町通りから四条通に出て、何度か行っているとんかつ屋「かつくら　東洞院店」に入る。3時頃だったか店はほぼほぼ満席。といっても、席数は７～8割に制限されていたのだが。
店を出て、四条通から花見小路に入る。途中にある各種のお店の中で、飲食関係の幾つかはお客で賑わっていたが、土産物店はどこもひっそり。可哀そう。そうだ、昨日だったか一昨日だったか、TVニュースで鴨川の川岸に並ぶカップルたちの多さを報じていたが、いやあ、昨日もいたいた。この光景は半世紀ほど前にもわたしはここに来るたび何度も見ていて、その度に、自分もいつかはあんな風に　…と思ったものだったが、いかし。うん？　と首を捻ったのは、わたしの知る限り、カップルとカップルの距離はどこもほぼ1メートルほどの距離をとって並んでいたのに、昨日のカップルたちの距離には長短あって　…。常識知らずの観光客が多かったのかな？