竹内銃一郎のキノG語録

アッちっち! 昨日の初日の舞台は上出来でした。 2021.06.10

先週は稽古開始が3時4時で、そのための準備もあって散歩する時間がなく、なんとなく体に緩みを感じていた。それで昨日、本番初日であったが午前中は時間的余裕が出来たので、久しぶりに四条河原町方面に散歩。
四条烏丸にある大垣書店の二店を覗くと、驚くべき事実に遭遇。烏丸通沿いにある店には演劇関係書が少ないことは知っていたが、芸術コーナーには映画関係書は4冊しかなく、演劇関係書は、な、なんとゼロ! 四条通沿いにある店には、前述店の数倍はある芸術コーナーがあるのだが、ざっと見てもやっぱり演劇書はゼロ? と思いきや、コーナーの一番隅っこの一番下、犬猫でも見過ごしそうな足元にある段に、劇団新感線の座付き作家・中島かずき氏の戯曲10冊のみ。そんなところに並べる書店のセンス(?)にも驚いたが、その中の一冊(タイトル失念)を手に取り奥付を見ると、2015年〇月第一刷とあって、それにはさらに驚く。劇団新感線のこれまでのすべての公演の観客数は、おそらく数十万人に達しているはずで、にもかかわらず、おそらく2千部ほどであろう初刷が6年経っても2刷りされてないのだ‼ 戯曲に興味を持っているひとなど極々少数なのだという切ない事実を改めて確認させられた。フー⤵
それにしても。なにがどうなってんだ、ここに来ての尋常ならざる暑さは。今日の午前中も丹波口駅の近くにあるスーパー・マツモトまで、買い物を兼ての散歩。往復90分。背中の荷物の重さに暑さが輪をかけて帰り道はヘロヘロに。しかし、途中で尿意をもよおし、けれどもトイレが見当たらず、家まで残り20分近くあったので、こ、これは漏らしてしまうかも⁈ と思っていたら、歩を進めるごとに尿意が引っ込む。おそらく、過剰な暑さが余計な体内の水分を減らしてくれたのでは? よかったよかった。
昨日の初日の芝居は、これまでで最高の出来。一昨日の公開ゲネプロも、一時期の稽古のことを思えば月とスッポンほどの違いがある上出来の芝居を見せてくれたが、昨日はさらに上々の出来。おそらく、舞台装置、照明、音響の助けもあったのであろうが、まあ、わたしが稽古時に繰り返し語ったことがなんとか身についたように思われる。いや、このところの暑さが彼らに火をつけたのかも? アッちっち!

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