今週の競馬、先週に続き惨敗（泣）。先週と違って今週はアチコチの寺社でお賽銭を投げ入れて、何度も「競馬必勝」をお願いしたのに。今日の菊花賞、ワシの本命対抗馬が3着4着、勝利したタイトルホルダーはパドックで真っ先に消した人気馬だったのだ、あああああ！
そうだよ。月曜日放送された「人間国宝さん」で円広志が出かけて感動していた萬福寺に金曜、わたしも奥さんと出かけて、とてもいいところだと思ってアチコチにお賽銭を投げ入れたんだ、そう、萬福寺の境内にはアチコチに沢山お寺が建っていて、中にはいっぱいとてもナイスな仏像が並んでて、そのことになにか幸せなものを感じ、「こりゃ今週の競馬はいただきだな」と思ったのだったが　……。ああ、もう忘れよう。
今週も5，6本の映画を見た。いずれも録画したもの。始まって10分経って少しでもわたしのナイーブな琴線に触れない作品は、その時点で消してしまうのだが、あれはなんというタイトルだったか、どこまでもいつまでも面白さの欠片もない映画を最後まで見てしまった。監督の名も出演者の名も知らないその映画を見ようと思ったのは、秀作が多い、スペイン＋アルゼンチンの製作だったからだが　…。何事にも例外はあるのだ。ふう。チェーホフの「かもめ」の映画化というので、奥さんがその録画にスイッチを入れる。アメリカ映画で監督の名もわたしは知らず、どうせろくでもないものだと思い、とりあえずワインを飲み終えるまでと思っていたのだが、これも最後まで見てしまった。傑作とまではいかないがそれなりの面白さはあり、多分それは、かなり忠実に原作をなぞっているからだった。芝居の場合だと2時間を優に超える長さになるのだが、台詞のカットが巧みで、それに芝居と違って場面転換に時間はかからないからだろう。出演者はいずれもお上手で感心する。ニーナ役の女優に見覚えがあり、観終わった後ネットで検索すると、シアーシャ・ローナンといって、わたしの大好きなW・アンダーソンの「グランド・ブダペスト・ホテル」で口がきけないケーキ屋さんをやった可愛い子だった。あれから4年か。ニーナはもう少し可愛くてもと思い、彼女には少々違和感があったのだが、でもお芝居はお上手で。何度か見た「かもめ」では、芝居の終盤、久しぶりに再会したニーナとトレープレフの切ないやりとりがなんともかとものシーンにしかならなかったが、この映画では、とりわけニーナ役の彼女がなかなかで、感心したのだった。前述したネット検索で、監督のマイケル・メーヤーはアメリカの演劇界でも有名な演出家だと知って、なるほどな、と。現在のこの国の映画監督やＴＶドラマ、芝居の演出家にはこれ、必見だとわたしは思うけれど。
今週見た作品のNO1は、太秦のブックオフで見つけて買った、マルクス兄弟の「モンキー・ビジネス」だ。兄弟4人が船に無賃で乗り込み、アメリカに着いたらアレコレとふざけ放題をするのだが、彼らの関係も、アメリカに来た理由も、物語を理解するのに必要な情報はほとんど皆無に近い。なのに、というのか、だから、というのか、とにかく全編ふざけ倒していて笑えるのなんの。これはお笑い好きのひと必見！