竹内銃一郎のキノG語録

今週の思わぬ拾い物、アレコレ。2021.10.31

今日は久しぶりに選挙の投票をする。野党の議員数がもう少し増えれば国会での議論が白熱するはずだと思い、共産党のこくたに投票したのだが、さっきTVを見たら、自民党候補のみならず、維新候補者にも遅れをとっている。こくたはわたしと同い年。年寄りはやっぱりダメだ。ふう。
昨日、来年5月に上演する「モナ美」のトモ世役のオーディションを行う。ツイッターでその旨を伝えたら、なんと30人近い応募者があって驚く。以前にも書いたように、その中の4,5人は男性だったのだが。それぞれに演劇歴と顔写真を送って貰い、それを参考に6人に絞っての審査。正直、さほどの期待はなかったのだが、実際に会って、芝居をして貰うと、想定以上のものを見せてもらった。ただ、残念ながら劇の核となるトモ世役をやって貰うには、いずれも重荷に過ぎるように思われ、選んだ大野さんには、他の3役をお願いすることにする。これも以前にも書いたが、この芝居の登場人物は17人いて、モナ美とトモ世以外の役は5人で演じてもらうことにしているのだ。彼女の演劇経験はわたしから見ればゼロに近いのだが、にもかかわらず(?)、芝居への欲求の大きさが感じられ、それで選んだのだ。
今週の金曜日、もう京都にはほとんどわたしの見知らぬところがなくなったので(だって、住まいから1時間歩いていけるところにはほとんど行ってしまったのだ)、電車に乗って滋賀県の近江八幡まで行く。ずいぶん前になるのだが、わたしの好きな朝の番組「よーいドン」の人気コーナー「人間国宝さん」で、円広志がここに行ったのを見て、わたしも一度行ってみたいとずっと思っていたのだ。わたしの記憶では、町中に小川が流れていてそれに沿って軒並みに食べ物屋が並んでいて …という、いかにも楽しそうな町。それで駅を降りて、その筋がどこにあるのかと地図を探したのだが、なかなか分からず、ただ、近江八幡宮の近くにあるのが分かり、その八幡宮脇に、八幡山に登るロープウェイがあるというので、駅前から見ると、そのロープウェイらしきものが遠くに見えたので、とりあえずそれを目指して歩いたのだが、歩いても歩いてもなかなか小川も商店街も見当たらず。だって普通、その町の繁華街は駅近くあるはずでしょ、なのに220分30分歩いてもそれらしいところがどこにもなくて。いやまあ、いつものように、歩く方向を間違えてたんですけど。
小川だと思ったのは八幡堀といって、秀吉の甥の秀次がお城の堀だったのだ。堀に沿って食べ物屋を中心にいろんな店が軒を連ね、そこの近くには、近江商人が住んでいた古い建物が立ち並んでいて、なかなかイケテル雰囲気に包まれた地域だった。満足満足。忘れないようにこのことも書いておこう。京都から近江八幡まで、快速ではなく普通の電車に乗ったのだが、栗東駅で途中下車。なぜ? もちろん、JRA・競走馬のトレーニングセンターがあるからで、一度行ってみたかったんです。でも、ここもやっぱり駅から近いかなり遠いところにあることが判明。それで駅近くを30分ほど散歩をして近江八幡まで行くべく電車に乗ったのだが、これがナ、ナント⁈ 京都ー近江八幡の乗車券は680円なのに、京都ー栗東は420円、栗東―近江八幡は240円で、20円安かったのですよ。これも手伝ったのか、この小旅行、実に楽しく、是非また行こうと思ったのでした。

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