竹内銃一郎のキノG語録

お久しぶりでごんざります👻2022.09.26

お待たせいたしました。本日よりブログ再開致します。
幾人もの方々から、「ひょっとしてお体の具合が …?」という意味のメールをいただきましたが、幸か不幸か、依然お体はバッチリ健康。だったら何故ブログを閉じてた? はい。理由は幾つかございまして。
尋常ならざる暑さの日々が延々と続いて頭も体もフラフラ、なかなか書く気になれなかったのです。それと、理由としては以下の方が大なのですが、年内に2本書き上げようと思っていた戯曲がなかなか書けず、もうこれは無理ではないか、劇作家としての俺はもう終わりなのでは? という不安が日に日に大きくなって、ブログに向かうことすら怖くなってしまい …🤒🤒🤒
それが一週間ほど前。一か月ほど前から、来月半ば過ぎになった引っ越しの準備のために本棚を整理していて、時々、久方ぶりに手にして懐かしく思っていたのですが、その中の一冊、天沢退二郎の「謎解き・風の又三郎」(丸善ライブラリー)が、「これだあ😍!」と思わせるヒントを与えてくれたのです。以前読んだ時にも、「ああ、これだ、これがいい」と思ったことだけれど、それは「来りて去りし物語」の形です。即ち、田舎の小学校にやって来た風の又三郎が、10日ほどで別の学校に転校するため突然いなくなってしまう、という。
新作「悲しき玩具 BangBang!」はこんなストーリーです。
出演者7人全員が、荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」をバックに踊り狂う場面からこの劇は始まります。と、突然、バキューンと銃声が聞こえ😮、すると、その中のひとりの男が2,3歩歩いてバッタリ倒れる😱😱😱。パトカーのサイレンが鳴り響き、そして遠ざかり …。
S2は、前シーンで倒れた男がそのまま倒れていて。そこへ、ひとりの女性(レン)が現れ、「そろそろ起きたらどう?」などと言う。すると、男(三郎)はゆっくり起き上がり。三郎は、亡くなった男(シンイチ)と3年前に旅先で出会って親しくなり、いつかまた会おうと約束していたのだ。まるで一卵性の双生児のように瓜二つのふたり。レンは、亡くなったシンイチと同棲していて、次に登場するゼンスケはシンイチの父親で、シンイチが亡くなった今、レンとゼンスケは同居している🤖🤖🤖。以下、冒頭で一緒に踊っていた男女が次々に登場し、三郎は、たまたまこの街にやって来てみんなと一緒に踊っていたワタル(ユーチューバー)と一緒に、<事件>の真相を探っていき …。ことの真相が明らかになると、風の又三郎と同様、三郎は忽然といなくなり、彼の噂をしていた登場人物たちが、ひとり消え二人、三人といなくなると、プラミド・ドミンゴが歌う「耳に残るは君の歌声」が流れて …終わりです。全4シーンで構成の予定。
と、まあ、この程度までは話は出来て、年内の完成がとりあえずの目標ですが、さて、どうなるものやら。
あ、この戯曲は、来年の5~6月を公演予定としている(らしい)プロトテアトルの代表・ペレイラ宏一朗に頼まれたものです。

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