竹内銃一郎のキノG語録

久しぶりに読んだ自作「オカリナ~」の面白さに驚く😍2023.09.07

今日は一日、30度前後と久しぶりに涼しく(?)、なので、朝10時過ぎに東寺まで歩行する。以前に比べると随分歩きが遅くなったと思っていたので、6キロ強を歩いたら2時間近くかかるのでは? と思っていたが、ちょうど1時間半で到着。やったあー😍!
「竹内銃一郎集成➃ 引用の快」の手直しがすべて終わったので、松本工房に送る。収める戯曲は、「酔・待・草」(1986)、「東京大仏心中」(1992)、「みず色の空、そら色の水」(1993)、「ラストワルツ」(1999)、「オカリナ ~」(2010)の5本だが、「初演の記録」を見て、それぞれを上演した劇団、及び劇場が、秘法~(紀伊国屋H)、東京国際演劇祭(東京芸術劇場小ホール2)、東京乾電池(シアタートップス)、JIS企画(本多劇場)、DRYBONES(ウイングフィールド)と、上演劇団も劇場もみな違っているのに驚く🤗ああ、わたしはこれまで、いろんなところでいろんなひとたちと芝居を作っていたのだ👻
しかし、もっと驚いたのは、5作の中ではもっとも新しい、DRYBONESのために書き上げた「オカリナJack&Betty わたしたちののぞむものは」がこの中ではいちばん面白いのでは? と思ったからだ。つぶれかけの電気屋の居間が主舞台で、借金取りの男の思わぬ死を核に物語は展開し …。
DRYBONESはわたしが務めていた近大・芸術学科の学生たちと作った劇団。2009年に当時2年生だった井上(竜由)さんがわたしの授業で書いた「耕地」という戯曲が実に面白く、このまま埋もれさせるのはいけないと思って、幾人かの学生に声をかけ、大学の教室を借りて上演。これをきっかけにDRYBONESが始動し、2013年まで10本の作品を上演、本作は2010年8月に上演された劇団5本目の作品である。さっき本作のチラシを見みたら裏に、<これは21世紀版「ワーニャ伯父さん」だ。>などと書かれている😉劇の冒頭と最後近くで、チェーホフの「ワーニャ~」が引用されているのだ。出演俳優は12人。多分、当時の劇団員全員が出演し、彼・彼女らにあてて書いたのだろうが、久しぶりに読むと、自分で言うのもなんだが、実に笑えて😍泣けるのだ😿
読み終わって思わず、キノG‐7の次回作はこれで、などと思ったが、いやいや、キノG‐7は来年2月の公演で幕を閉じるのだから …😣
本作の中身に触れないのは、スミマセン、「竹内銃一郎集成➃~」をお買いいただきたいのです😓

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