竹内銃一郎のキノG語録

稽古2日目 語尾の音を下げてはいけない🐯 2024.01.11

昨日の稽古は、冒頭13ページ分とP38からラストのP45までを、それぞれ台本を手に立ったり座ったり、歩いたりしながら台詞を言ってもらう。
出演者=登場人物は5人。うち4人は学生時代の親密な間柄で、彼・彼女らが親しかった女性が結婚し、相手の生まれ故郷(=外国)に旅立つので、そのお祝いの会で歌う歌の稽古のために、市民センターに集まることになっていたのだが、そのうちのひとり(男)がなかなか現れず …というのが、今回の芝居の骨格である。
劇の冒頭は、メンバーのひとりがなかなか現れないので、仕方なくの休憩時間。4人組のリーダー的存在の、平山ゆず子演じる「笹田」と、彼女たちが借りた部屋を、自分たちが借りた部屋と間違えた、佐藤海斗演じる見知らぬ役者=越光との、すれ違いまくる🤷‍♂️やりとりから始まる。越光がいなくなると、トイレから戻ってきた(?)、井作仁香来演じるメンバーのひとりの「丹波」、タバコを買いに行っていた、藤田直美演じる「すず」が戻って来て …
終盤は、部屋を借りた時間が終わりまじかの中で、丹波がひとり、持参したギターを弾いているところへ、お祝いの会の幹事を引き受けた、豊島祐貴演じる「乾先輩」が現れ、丹波に懇願されてギターを弾いていると、そこへ笹田、すずも現れて …
前述したように、台本を手に台詞を言ってもらったが、繰り返しわたしが注文したのは、立ち位置、つまり話しの相手、あるいは、自分以外のふたりが話している時に、どこにどういたらいいのかを考えて、ということが第一で、次に、語尾の音が下げないように、ということだった。まあ、どんな芝居でもほとんどの俳優は、語尾の音量を多分、無意識に下げる。英語では通常、台詞の冒頭で結論めいたことを語ることになっているが、日本語は、伝えたいことは最後に言うというのがフツーなのだから。
これからも多分、上記のことを繰り返し伝えることになるのだろうが、まあ、二日目の稽古としては上々。とりわけ、初めて出演してもらうことになった井作さんは、これからどうなるか楽しみ😎

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